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インプラントした後/埋入後のトラブル、どう対応すべき?

歯科医がホンネで答える歯の疑問 第6回

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歯周病は治らない? 本当にインプラントにすべき? 歯についてのお悩みに、歯周病専門医が答える。

Q1 審美目的のインプラントのはずが見た目が悪く、人前で笑えません

歯周病で前歯を抜歯する際、見た目最優先でインプラントを選びました。ところが、歯茎から金属の人工歯根が露出してショックです。

A 歯茎から人工歯根(インプラント)が露出するのは、インプラント周囲炎によってインプラントを支える顎の骨に炎症が進み、骨が喪失したことが原因として考えられます。インプラントは失った歯を補う最良の治療法ですが、同時にインプラント周囲炎になるリスクも伴います。そのリスクを最小限におさえるためには、まず、歯周病の完治です。歯を失う原因の多くは歯周病ですから、歯を失った人は、他にも歯周病に侵されている場所があると考えるのが自然です。歯周病の治療を最優先すべきなのに歯科医師がステップを無視してインプラントを埋入すれば、インプラント周囲炎になる確率が格段に上がります。

 インプラントを検討するなら、第一に、歯周病を熟知し、健全な口腔内を保つためのブラッシングの重要性や術後のケアに関しても十分な知識を持つ歯科医院を選んでください。

 当院では、インプラントの清掃性も重視しています。たとえば、歯磨きしやすい位置に埋入すれば、インプラント周囲炎になりにくい被せ物(上部構造)を提供できます。審美性だけでなく長期的な視点でゴールを見据えることが大切です。

 残念ながら、自院で施術したインプラントのトラブルに対応できない歯科医師も多いのです。不具合や不安を感じたら、インプラントリカバリーの治療ができる歯科医院に早めに相談しましょう。

※インプラントに生じる、歯周病に類似した病気。歯茎に加えて顎の骨にも炎症が起きる。