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保釈を勝ちとったのは私たちの努力の賜物だ

「迎えに行った弁護士は『保釈を勝ちとったのは私たちの努力の賜物だ。普通だったら、こんな速やかに保釈されない』と得意そうでした。熊沢さんは車に乗り込むなり、弁護士に『ありがとうございました』と深々と礼をして、その後は弁護士の携帯で世話になった人に電話をかけていました。最初に裁判で証言してくれた農水省時代の後輩や支援者、最後に奥様。電話が繋がると、『先生のおかげで無事出れたよ』と穏やかな口調でした」

保釈後、タクシーに乗り込んだ熊沢被告 ©共同通信社

 熊沢被告が向かった先は、政府要人や海外タレントが利用する都内屈指の高級ホテル。宿泊代は週末で1泊7万円前後。熊沢被告がかつて次官を務めた農水省からほど近く、ホテル内の料理店は霞が関で働く官僚たちにも頻繁に利用されている。

 熊沢被告を乗せたタクシーは、人目を避けるように搬入口から入った。

妻に「部屋で待っていて」

「タクシーの会計は1万5000円以上で、弁護士が払おうとしたのですが、熊沢さんが自ら支払っていました。すでに奥さんが部屋に入られていたようで、『荷物がいっぱいあるけどホテルの人に運んでもらうから、部屋で待っていて』と奥さんを気遣っていました」(同前)

保釈後、料理店に立ち寄る熊沢被告と妻 ©文藝春秋