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霜降り明星、ハナコ……「お笑い第7世代」がダウンタウン、ウンナンを超える日は来るのか

2020年の論点100

2020/01/02

 お笑いの世界では「お笑い第7世代」という言葉をちらほら耳にするようになってきた。明確な定義があるわけではないが、だいたい平成生まれで20代前後の若い芸人の総称である。2018年に『M―1グランプリ』で優勝した霜降り明星のせいやが自分たちの世代のことをそのように名付けたのをきっかけに、この言葉がじわじわと浸透してきた。今ではテレビや雑誌でも「お笑い第7世代」の特集が組まれたりしている。

ウンナン、ダウンタウンは「お笑い第3世代」 

 いきなり「お笑い第7世代」という言葉を聞かされても、それ以前の世代のことを知らないほとんどの人にはピンとこないかもしれない。そのルーツは80年代後半に生まれた「お笑い第3世代」という言葉にさかのぼる。

 ウッチャンナンチャンやダウンタウンが世に出てきた頃、彼らのような若い世代の芸人をすでに活躍している上の世代の芸人と区別するためにそのような言葉が作られたのだ。

「お笑い第3世代」のダウンタウン ©︎文藝春秋 

 ザ・ドリフターズやコント55号を「第1世代」、タモリやビートたけしや明石家さんまを「第2世代」と位置づけて、それよりも若い層のことを総称して「お笑い第3世代」と呼び始めた。

 その後、「お笑い第4世代」「お笑い第5世代」などという言葉を使う人も一部にはいたが、「お笑い第3世代」以外はそれほど一般的ではない。

「お笑い第7世代」という言葉を発明したせいや本人は軽い気持ちで口にしただけなのだが、最近出てきた若手芸人の総称として使い勝手がいいので、本人の意図を超えて拡散していった。

 ここ数年のお笑い界では、テレビに出てくる芸人が年々高齢化しているということが言われてきた。一昔前に『爆笑オンエアバトル』『M―1グランプリ』『エンタの神様』などをきっかけに世に出てきた当時の若手芸人たちは、ほとんどが40代以上になっているが、今もテレビの最前線で活躍している。