いきなり自分の本の宣伝から入りますが、8月に日経文芸文庫から『読み出したら止まらない! 女子ミステリー マストリード100』という本を出しました。このコラムの担当さんは優しい人なので、きっとこの下あたりに出してくれてると思います。出てますよね? もしこのへん↓に出てなかったら、心の眼で見てください。
これはミステリーのブックガイドなんだけど、謎解き重視ではないのがポイント。キャラクターやテーマ、文体、ロマンス、料理や住居などの生活描写、ロールモデルになるような素敵なヒロインやかっこいいヒーローが出てくる、「女性がときめく要素がたくさん入ったミステリー」を、古今東西100作品取り上げたのさ。
なので従来のミステリーガイドにはあまり採られないような――たとえば新井素子や氷室冴子のような少女小説、ノーラ・ロバーツに代表されるロマンス系、高楼方子や松谷みよ子といった児童文学なども入ってます。ゴシックロマンやBL風味のものも入れましたの。
で、ここからが本題。この100冊の中にはもちろん、歴史・時代小説もあります。作家名だけ明かすと、酒見賢一・宮部みゆき・杉本章子・森谷明子・宮木あや子・五十嵐貴久・中島要、そしてSF仕立ての柴田よしきとファンタジーの阿部智里も入れて、全9作。どの作品を選んだのか、作品の「ときめきポイント」がどこなのか、ぜひ、本書でご確認ください。どれも面白いよ!
でもねー、実は入れたかったのに入れられなかった作品も多いんです。それは何かというと……。