昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

露骨な無視・排除でも……安倍氏が嫌うほど浮上する「石破首相」の現実味

「ポスト安倍」候補4人では勝てない

source : 提携メディア

genre : ニュース, 政治, メディア

安倍氏が嫌うほど浮上する「石破首相」の現実味

令和2年が明けた。安倍晋三首相は、2012年暮れに首相官邸に返り咲いてから7年間で最大のピンチにある。その原因は「桜」と「IR」だけではない。最大の問題は、石破茂氏を敵視し過ぎたことで、党内を分断してしまっていることだ――。

問わず語りに4人の「ポスト安倍候補」をあげたが…

安倍晋三首相は昨年末、テレビ東京、テレビ朝日のインタビューに応じ、2020年以降の政局見通しについて語った。注目されるのは「ポスト安倍」の行方だった。

安倍氏は27日に収録したテレビ東京のインタビューでは二階俊博党幹事長らからラブコールを受けている自身の総裁4選について「全く考えていない。光栄なことだが、自民党は人材の宝庫です」と完全否定してみせた。

写真=時事通信フォト 自民党石破派の政治資金パーティーで、参加者と記念撮影する石破茂元幹事長(右)=2019年5月13日、東京都千代田区 - 写真=時事通信フォト

ここまではいつものことだが、この後、問わず語りに4人の「ポスト安倍候補」の名をあげている。少し長いが簡単に紹介しよう。

「岸田文雄党政調会長は外相として経験を積んだ。オバマ(前米)大統領の広島訪問においては、実現に向けて大変な努力をしていただいた。岸田氏は大変誠実な人だ。相手を尊重する人なので一緒にいると居心地がいいと感じる人も多い。ジョンソン英首相も会うといつも『フミオは元気か』という。2人でウイスキーをがっつり飲みあったことがあるらしい」
「茂木敏充外相も外相として、日米貿易担当大臣として、立ち回りを演じながら成果を出してくれた」
「菅義偉官房長官も、日米のさまざまな懸案で交渉した経験がある」
「加藤勝信厚労相も私の下で官房副長官としてさまざまな外交交渉の現場にも立ち会った」

岸田氏に対するコメントは内容も長さもダントツ

数ある候補の中で4人を安倍氏が選んだのは興味深いが、発言の内容も面白い。例えば岸田氏に対するコメントは内容も長さも愛情に満ちている。

26日に収録されたテレビ朝日のインタビューでは「岸田さんは次の党総裁選に出ると明確に言っている。もうバットをぶんぶん振っている。もうじきその音が聞こえてくる」と、次の総裁選での岸田氏支援を念頭に置いているかのような発言をした。