文春オンライン

紙面で追う「正解は一年後」 「国会から逃げた首相」の「五輪花道論」はどうなる?

さらに「日本は五輪で再生する」?

2020/01/10

クイズ☆正解は一年後』(TBS)という番組がある。1年を振り返るクイズを“年始に収録”し“年末に答え合わせ”するというもの。

 そういえば新聞でもこの“クイズ”はできる。まず昨年のお正月の記事を見てみよう。

2019年「衆参同日選」の可能性を書いた読売

「亥年参院選へ 外交に全力 日露次第『衆参同日』論も」(読売新聞・2019年1月4日)

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  読売に安倍政権の胸の内が書かれていた。

《6月に日本で初めて開かれる大阪での主要20か国・地域(G20)首脳会議に合わせて来日するプーチン氏との間で、北方領土の問題解決に向けた大筋合意を目指す。》

《ロシアとの北方領土問題の行方次第では参院選に合わせた「衆参同日選」の可能性も取り沙汰されそうだ。》

安倍晋三首相 ©AFLO

 北方領土問題の前進をG20で発表し、その勢いで衆参同日選を狙う。そのために大阪で開催されるG20の日程を参院選前の6月にしてもらった(マジですか!)という。

《首相官邸筋は「全ては参院選を前に見せ場を作るためだ」と明かす。》

 用意周到ではないか。この記事を年頭に書ける読売の「取材力」もすごい。

 では正解は一年後。どうなったか?

 同じ読売に答えが発表されていた。大晦日の[回顧2019]という記事が面白かった。