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桃田賢斗、大坂なおみ、渋野日向子だけじゃない! 東京五輪の金メダル“ほぼ100%”の知られざる大本命とは?

意外な競技にいた、世界の頂点にもっとも近い男

 今年7月に迫った東京五輪。世界中のトップアスリートたちが鎬を削るレースや試合を間近で見られる滅多にない機会だ。その中での楽しみのひとつは日本人選手たちの活躍だろう。

 これまでの五輪では、どの大会でも印象に残る金メダルシーンが生まれてきた。

 世界の誰も予想していなかった岩崎恭子14歳の金メダル。サングラスを投げ捨てた名シーンが記憶に残る高橋尚子。圧倒的な勝負強さで2大会連続2種目金メダルで「超気持ちいい」「なんも言えねえ」の北島康介。日本人初、大会4連覇という偉業を成し遂げた伊調馨。

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東京五輪の金メダル

 日本オリンピック委員会が掲げる東京での金メダル獲得目標は30個。これまでの最多は前回の東京とアテネで獲得した16個なので、その倍近くの数が必要になる。果たして、56年ぶりの自国開催となる夏季五輪で栄光を手にするのは誰なのか? どこよりも早い金メダル予想をお送りする。

世界最強となった日本バドミントン

 まず思い浮かぶのがバドミントン。男子シングルスのエースである桃田賢斗は2018年9月から世界ランキング1位の座をキープしている。世界選手権も2連覇中だ。違法カジノに出入りしていたことが発覚してリオ五輪は棒に振ったが、見事復活して世界トップをひた走る。

 女子シングルスも強い。リオ五輪銅メダルの奥原希望とライバル山口茜はともに世界ランク1位を経験している。

バドミントン男子シングルスの桃田賢斗 ©AFLO

 さらに期待できるのが女子ダブルス。リオの後、2017年以降、世界ランクの1位~3位を日本勢が独占する状態が長く続いた。ところが五輪出場枠は2つしかない。リオでは“タカマツ”こと高橋礼華・松友美佐紀が金メダルを獲得したが、そのタカマツに東京五輪出場黄色信号が灯るほどレベルが高いのだ。

 リオの後、2018年、2019年と世界選手権を連覇したのが“ナガマツ”こと永原和可那・松本麻佑ペアで、それを追うのが粘り強さに定評のある“フクヒロ”こと福島由紀・廣田彩花ペア。現状、この2組が代表有力だ。決勝での日本人対決、金銀独占が現実になるかもしれない。

大坂なおみと渋野日向子が大会を盛りあげる!?

 男子では、2019年の競泳世界選手権で男子200、400個人メドレーの2冠に輝いた瀬戸大也や、同じく2019年の陸上世界選手権で20キロを制した京大卒のインテリ選手・山西利和、50キロで勝った“世界一速く、美しく歩く男”鈴木雄介を擁する男子競歩も楽しみだ。

 女子ではなんといってもゴルフとテニスも盛り上がりそう。