嵐の新曲「Sakura」の振付けが難しすぎて腰を痛めたニノ担の大矢ですこんにちは。ジャニヲタ歴40年の私のiPodには「春ジャニ」というプレイリストがありまして、「Sakura」の他にも「サクラ咲ケ」(ニノだけソロパートがないってのはアレだがPVの長髪がキュートなので許す)「さくらガール」「花唄」「ソメイヨシノ」なんてあたりが入ってるわけだ。何の話かわからない人はわからなくて結構。
春ジャニをBGMに近所の公園の桜をベランダから眺め、明るいうちからおビールなんていただいちゃったりして、いやもう至福。酒と桜とジャニーズ。どれが欠けてもダメだね。ところでこの桜+酒+歌舞音曲余興という組合わせ、江戸時代にはもっと派手だったって知ってた?
時代小説によく登場するお花見場所といえば、上野、向島、飛鳥山。これは今でもTOKIO、じゃなくて東京の桜の名所として残っているが、この三か所、江戸の昔はかなりタイプの違う花見場所だった。
飛鳥山の花見は、野村胡堂『銭形平次捕物控傑作選2』(文春文庫)に入っている「花見の仇討」で描かれている。素人芝居の最中、クライマックスの仇討ち場面でホントに切られて死んじゃったという事件が起き、たまたま飛鳥山に花見に来ていた平次が解決に乗り出すという設定。
この素人芝居の役者は同じ町内の人たちで、竹光に銀紙を貼り、顔には隈を入れ、三味線も酒肴もスタンバイしていた。「お花見も毎年のことだから、今年は趣向を変えて、敵討ちの茶番を出そうと言い出したのは、出雲屋さんでした」という台詞からも、どうやら当時のお花見には町内会慰安旅行的な側面があったみたいね。