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source : 週刊文春 2016年8月11日・18日号

genre : ニュース, 社会

事件10日前に植松が「最後の友人」に呟いたこと

 植松が口にしたのは、ネット上で散々議論が尽くされた陰謀論の数々だった。

「少しおだてると彼は調子に乗り始め、『凄いことを教えてやろう。実は、9・11はアメリカ政府とユダヤが組んだ自作自演なんだよ』と。ところが、私たちがネットであらかじめ仕入れた陰謀論の情報を彼に披露したところ、急に『なんでそんなことも知っているんだよ。あなたたちはいったい何者なんだ』と怖がり始めたのです。傍若無人な凶暴さは全くなく、気が弱そうな“ネット弁慶”の若者という印象を受けました。その日は『どうやったら今後配信で人気が出るのか。自分はみんなの意見を聞きたいのに誰も話してくれない。でも、あなたたちと話せて楽しかった』と喜んでいました」(同前)

植松被告の背中一面には般若の刺青が

 ドレ氏が最後に植松と“対話”したのは、事件の10日前のこと。

「私が『また一緒に討論しようよ』と誘ったところ、彼は『いいですよ。でも、当分どっかに行くんですぐには無理です』と意味深なことを呟いていた」(同前)

 ネットの魔窟に迷い込み、誰も望んでいない“使命”を全うした植松。27日早朝に検察へ送検されると、護送車の中から充足感に満ちた瞳で報道陣のカメラを覗き込んでいた。

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