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「男はつらいよ」でも存在感……なぜ吉岡秀隆は巨匠たちに可愛がられるのか

 山田洋次監督の『男はつらいよ』。シリーズ50周年を迎えた2019年末、第50作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が封切られた。

「主演の渥美清さんが96年に他界。翌年公開の第49作を最後に途絶えていたが、22年ぶりに蘇った。エンドロールが流れると拍手を送るオールドファンの姿も目立つ」(映画記者)

 今作では寅さんは過去作品の場面を利用し、回想シーンで登場。おいちゃん(下條正巳)やタコ社長(太宰久雄)といったレギュラー陣もなき今、寅さんの甥・満男役として24回目の出演となる吉岡秀隆(49)が物語の展開を担っている。

隣は後藤久美子、前列は山田監督 ©共同通信社

「恒例の冒頭の夢のシーンも、寅さんに代わり満男が務めている。寅さんの妹、さくら(倍賞千恵子・78)、その夫の博(前田吟・75)は健在だし、マドンナ役最多5回の浅丘ルリ子(79)も出演。吉岡の元恋人役だった後藤久美子(45)も23年ぶりに女優復帰し花を添えているが、今も寅さんがそこにいるかのような映画にしたのは、間違いなく吉岡の存在感」(同前)