昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

source : 提携メディア

genre : ライフ, ライフスタイル

30歳を過ぎたら同期の新居に行ってはいけない

住宅購入後に生活は一変。こんなはずじゃなかったのオンパレード

何から何まで違う、Aさんと自分たちとの差を痛感した田村さん夫婦だったが、それ以上に打撃を受けたのが、住宅購入後の家計や生活の変化が予想をはるかに超えていたことだ。

以前より、支出が大きく膨らんだのである。

ローン返済(月12万円)だけみるとこれまでの家賃とほぼ同じ額だったが、住居費はそれだけではない。住宅購入後は、固定資産税や都市計画税(一部地域では必要)がかかるし、マンションの場合、毎月、管理費や修繕積立金などの維持費も必要だ。

狭い賃貸から広いマイホームになれば、水道光熱費などもアップする。頻繁にホームパーティーをするようになったので、食費や交際費もかさむし、インテリアや日用雑貨にもお金をかけたくなる。おしゃれなAさん宅を見た後ではなおさらだった。

しかも、子育てしやすい環境が気に入って選んだだけに、周囲の同世代の親も教育熱心で、英会話やスイミング、ピアノ、バレエ、幼児教室など、幼児期から習い事をさせている家庭がほとんど。

せっかく憧れの新居を手に入れたのに夫婦喧嘩が増えたワケ

田村さん夫婦は、できれば子どもをもう一人欲しいと考えており、新居の間取りもそれを想定して選んでいる。亜子さんは、長女の通う保育園のママ友から、人気のお教室は、子どもが生まれた時点で予約するのだと聞き、今から情報集めに躍起になっているようだ。

祥太さんとしても、子どもの教育はできるだけのことをしてやりたいとは思う。しかし、新居購入で発生した新しいコスト(税金、マンション維持費)やかさむ食費・交際費・インテリア費によりすでに家計は火のクルマ。これに教育費負担が2人分に増えることを考えると、あまりお金をかけられないのは明らかだ。

その上、都内の郊外に引っ越ししたことで、夫婦そろって通勤時間が長くなり、特に育児を主に受け持つ亜子さんが残業できず、手取り収入が減少。祥太さんの仕事も忙しく、亜子さんの家事や育児の負担が重くなって、心身共に疲れている様子。最近、ささいなことでケンカしてしまう。