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連載今夜も劇場へ

エリザベスとメアリ、16世紀の英国で二人の女王が抱えた葛藤とは

世田谷パブリックシアター『メアリ・スチュアート』――今夜も劇場へ

2020/01/17

 シラー作『メアリ・スチュアート』。二人の女王の物語は女優二名によって演じられることが多いが、この公演では二人を取り巻く人物が多数登場し、両者の対立の背景を克明に浮き出させている。

 十六世紀の英国では、宗教は国家体制と一体化していたから、英国国教会を率いるエリザベス(シルヴィア・グラブ)にとって、スコットランドのメアリ(長谷川京子)は脅威の源泉であった。メアリを指導者と仰ぐカトリック勢力は、フランス、スペインといった外国と共謀して英国の体制を崩壊させようとしていたからだ。現実論を唱えるバーリー卿(山崎一)はメアリの早期処刑を主張し、レスター伯(吉田栄作)は慈悲を訴える。その中でエリザベスは孤独の決断を迫られる。

 メアリを監視する領主(山本亨)と救助を試みるその甥(三浦涼介)、乳母(鷲尾真知子)と老貴族(藤木孝)が周囲を固めている。

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INFORMATION

世田谷パブリックシアター『メアリ・スチュアート』
フリードリヒ・シラー作、スティーヴン・スペンダー台本、安西徹雄訳、森新太郎演出
1月27日~2月16日、三軒茶屋・世田谷パブリックシアター
https://setagaya-pt.jp/performances/marystuart20200102.html

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