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2020/01/21

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能

 手足の長さもさることながら、痩せているのにグラマラス、これが最大の憧れで、かつての平子理沙やミランダ・カーのブレイクも、可愛い顔に、細い体、そして“意外に豊かな胸”の3点セットがあったからに他ならない。

 そう、この“意外に豊か”というのが鍵なのだ。明らかに大きそうな人の巨乳はそれほどエロティックではないが、まさに脱ぐとすごいんですという意外性はそれ自体が官能的。

 女の魅力において極めて重要なのが、じつはこのギャップなのである。 

田中みな実1st写真集『Sincerely yours...』

「女の敵」キャラから「美のカリスマ」へ

 1つの伏線として報道もされているように、この人は美容系の女性誌でいきなり「美のカリスマ」へと躍り出て、女性人気を見事に獲得している。

 田中みな実には、正直それまで女性には明らかにアンチの方が多かった。「好きな女子アナ、嫌いな女子アナ」ランキングで嫌いな方にいつも名前があがっていたのは、「女の敵」キャラが定着していたから。それがたちまちの大逆転。

 いや、これは結構あることで、特に美容において“キレイになる方法”などを女性誌で披露すると、一気に女性の共感を呼ぶ。ひとえに“自分たちの味方”に見えてくるからで、言わば受験と一緒。「勉強? 全然してない」と言って東大に入る奴がイラッとされるのと同様、「美容? 何にもしてなくてえ」と言ってどんどんキレイになる美人は嫌われる。実際、売れっ子女優やタレントは化粧品のCM契約などで、具体的な美容法を言えないこともあるけれど、トップ女優になると、私にそんなこと聞くの? もっと内面の魅力を引き出してという気配にもなりがち。だから、これやって、これもやってと、惜しげもなく舞台裏を披露してくれる美人は必ず支持を得ることになっている。

田中みな実 ©時事通信社

女性ファン獲得の鍵は「美しい」より「カワイイ」

 ただしその場合も、読者が感服するほどの成果を上げていないとダメ。今時は、ネットニュースにも美容情報まがいの広告が溢れ、良くも悪くもギョッとするビジュアルで誘導するのがパターン化。美しさでも文字通り息を飲むほどのインパクトが必要だが、この人はそこも心得ていて、見事にウルウルの肌と作り方を公表して確実に支持を得た。

 さらに言えば、いかに「カワイイ!」を連発させるか? 大人世代も「美しい」より「カワイイ」で読者を唸らせるのが、未だ女性ファン獲得の絶対の鍵なのだ。