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2020/01/21

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能

「男の目線もちゃんと押さえている」ことが分かるあの対談

 男は、DNA的に強い女が好き。自分の意のままにならない女には、男の本能である征服欲を刺激されるからで、その辺りの力学が手に取るように読めたのが、1月5日に放送された「サンデー・ジャポン」(TBS系)での元ZOZO前澤友作氏との対談。彼の独特な結婚観と、元恋人、剛力彩芽への配慮のなさを真っ向から批判し、強気の発言にさしもの前澤氏もタジタジだった。とは言え恋愛の仕方など、いくら否定されても男は痛まない。それどころか、モテる男にしか成立しない“女からの抗議”にまんざらでもなかったりする。少なくともこの話題なら立つ角も立たないことがよくわかっているから、女の正義感を盾に怒りを交えて批判してみせた。

 その辺り、女性へのアピールかとも囁かれるが、いやいやこれは“征服欲の塊のような男”を落とす、じつに頭の良いギミック。無意識にでも、自分はカワイイから、基本何を言っても許されるという大前提の下、ちょっと噛みついてみる。かわいい犬のように。そういったことが身に付いてしまっているのだろう。いや、そうとしか見えなかった。女性人気を意識しながらも、男の目線もちゃんと押さえているところが、この人一流のスタンスなのである。

フジテレビ退社後、フリーアナウンサーとして活躍する加藤綾子。報道番組「Live News It!」(フジテレビ)メインキャスターなど、フリー転向後も数々のレギュラー番組を持つ。「まさにオールマイティーな魅力」を持つ女子アナらしい女子アナだ ©AFLO

 さらに言うなら、写真集を出したことで、もうこの人は殊更に女をアピールしなくても良くなった。あの体が女を勝手に語ってくれる。だから今後はむしろ、こうした肌の露出とは対極にある魅力を伝えていけばいいわけで、ここは冷静にロジカルに相手を諭して、思慮深さと知性を見せつけた? 何と言う賢さだろう。まさしく女子アナの面目躍如。

 女性として最もステータスの高い職業は今なお女子アナであると感じるのは、やっぱりぐるりと全方位の魅力を併せ持つ人たちだから。美貌、知性、センス、機転、謙虚さ、ユーモア、何より喋りの旨さ………まさにオールマイティーな魅力を要求される人たちなわけで、ハナから只者じゃないのだ。

ヒールキャラを乗り越えての好感度は揺るぎない

 そういう女子アナが、炎上も恐れぬ勇敢さと、運命をかけたセミヌードに挑む度胸を備えたら、もう怖いもの無し。何をやってもうまく行くというゾーンに既に入っている。好感度の増減に一喜一憂している優等生な女子アナには到底進めない次元にもう到達しているのだ。ましてや、ヒールキャラを乗り越えての好感度は、もう絶対揺るぎないものになるから、これからは安定した支持を支えに、何にでも挑戦するのだろう。

 結果として、この人、見事にスキがない。異例のサクセスストーリーである。

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