ドタキャンの平手をフォローする人は誰もいなかった
すでに曲は録り終え、ミュージックビデオの撮影を行うことになった。
「しかし、当日になって平手さんは現場に来なかった。慌ててスタッフが連絡すると『行きたくない』と……。平手不在で撮影を進めるわけにもいかず、結局その日の撮影はバラシ(中止)になりました。この9枚目のシングルは、すでに1度録り直しをしてリリースが遅れていたので、『このままじゃずっと新曲をリリースできないよ』とメンバーも不満を噴出させていた。運営側・制作側も含めて、平手さんをフォローする人は誰もいませんでした。それでも平手さん抜きでは何も始まらないのが、欅坂の現実でした」(同前)
”社会への反発”というコンセプトで若者の熱烈な支持を集めた欅坂46。だが、そのカリスマ的存在であるセンター平手が、実際に大人たちにもっとも反発し、結果としてグループの中で孤立し、「脱退」を余儀なくされてしまったのである。
