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「僕の大好きな作品がまたひとつ」稲垣吾郎が3年ぶりに作家・浅田次郎と再会

「3年ぶりにお会いできて大変嬉しいです」

 そう語ったのは、『週刊文春WOMAN』でも小説家に創作の秘密を訪ねる対談連載「Goro's Salon 談話室稲垣」のホストをつとめる稲垣吾郎(46)。芸能界随一の読書家として知られる稲垣だが、本日2月2日(日)午後5時から放送される香取慎吾(42)、草彅剛(45)との月イチのレギュラ―番組「7.2新しい別の窓」(AbemaTV)では、作家・浅田次郎(68)と3年ぶりの再会を果たした。

浅田次郎(右)と稲垣吾郎

 浅田といえば、1997年に『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞を受賞。その後も『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、『中原の虹』で吉川英治文学賞などを受賞し、200冊以上におよぶ著書の中から数々のベストセラーを世に送り出してきた大御所作家。現在は直木賞の選考委員も務める。

 今回、浅田が登場したのは、稲垣が映画監督や作家をゲストに迎え、トークを展開するコーナー「インテリゴロウ」。そこで2人は、昨年12月に刊行された浅田の最新作『大名倒産(上・下)』(文藝春秋)について語り合ったという。

浅田次郎

「僕の大好きな作品がまたひとつ増えました。浅田先生がどんな思いで執筆されたか、お話を聞けたことは貴重な体験でした」

 収録後、稲垣が興奮ぎみにこう語った『大名倒産』とは、どのような作品なのだろうか。

稲垣吾郎

実に6年ぶりとなる時代小説

――幕末。弱小大名家・丹生山松平の当主に就いた若き主人公・小四郎は、江戸城で脂汗を垂らしていた。「御尊家には金がない」老中からの宣告に慌てて調べてみると、藩の経済事情は火の車。200年以上の間に積もり積もった借金は、25万両にも達していた。

 そこから始まるのは、現代人も身につまされる、お金をめぐる新旧交代の経済エンターテインメント。親世代の逃げ切り模索と、負債にあえぐ子供世代……なんと父である御隠居は、藩の苦境を見越して、庶子の四男である小四郎に家督を譲り、計画倒産を果たした暁に、腹を切らせようとしていた!

「この作品は浅田先生にとって実に6年ぶりとなる時代小説です。執筆には3年半の歳月をかけられました。先生は『世間では感動モノが得意な‟泣かせの作家”だと誤解されているようだけど、本領はお笑いにあるんだよ』と今作に懸ける想いを語っていらっしゃった。その言葉の通り、笑いの要素がふんだんに盛り込まれた見事な経済エンターテインメントに仕上がっています」(担当編集者)