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source : 週刊文春デジタル

 長濱は、まずは他の欅坂46メンバーとは異なる形で活動をするということになり、長濱1人によるグループ「けやき坂46」が結成された。その後、2016年5月8日に、オーディションにより選ばれた11名が合流。けやき坂46は、長濱を中心にした12名のグループとなった。

 けやき坂46について、運営トップの今野氏はこう発言している。

《ひらがなはもともとアンダー的な位置ではなく「長濱ねるのために仲間を作ってみてはどうだろう?」という秋元先生のアイディアが根本にあります。だから「自分たちは何者なのか」と自問自答する宿命を背負ったグループなんです》(「Quick JAPAN」2018年1月号)

 当初から長濱は、平手の好敵手となり得るポテンシャルを秘めていると目されていた。そして予想通り、長濱はその才能を開花させる。

「長濱さんはタイトル曲で平手さんの真後ろのポジションいわゆる『裏センター』に配置されることが多く、その言葉通り、裏で欅坂46を支えていました。個人としても活躍の場を広げていて、『くりぃむクイズミラクル9』(テレビ朝日)など様々なクイズ番組にも出演。頭が良く、番組でも重宝されていた。さらに、2017年12月に出した写真集『ここから』(講談社)は21万部のベストセラーになっています」(スポーツ紙記者)

平手や平手派のメンバーは長濱を面白く思っていない

 秋元氏や運営による長濱の特別扱い、そして大活躍を、平手や平手派のメンバーたちは面白く思っていない様子だったという。前出の欅坂関係者が打ち明ける。

2019年の紅白歌合戦リハーサルで平手の表情には疲労の色が(左下) ©文藝春秋

「平手さんがなぜ合同選抜をあれほどハッキリと拒否したのか。答えはハッキリしています。長濱さんや”ひらがな”への拒否反応があったんです。平手さんが秋元さんに直談判した後、合同シングルの企画が中止になるばかりか、長濱さんに対して運営は『“漢字”か“ひらがな”か、どちらか選んでくれ』と決断を迫ったのです」

 長濱は欅坂46の2枚目のシングル「世界には愛しかない」から4枚目のシングル「不協和音」まで、”漢字”と”ひらがな”を兼任してきた。だが、平手の猛反対で合同選抜の話は流れ、”漢字”と”ひらがな”の独立独歩の方向性が固まり、兼任は許されない情勢となった。長濱は運営から選択を迫られた。

 長濱は悩んだ揚げ句、欅坂46で活動することを選んだ。合同選抜中止直後の2017年9月25日、長濱の「兼任解除」と「欅坂46専任」が公式ホームページで発表された。

「平手さんの『選抜にするならもうやりません』という発言を重く受け止めた運営は、両グループを混合して売り出していくことを諦め、完全に別物として扱うということになったのです。長濱さんが決断した欅坂46専任という選択は苦渋の決断でもあったはずです」(同前)

長濱ねるの”漢字””ひらがな”兼任の最後となったシングル「不協和音」