神戸市立東須磨小学校の教諭4名が同僚の男性に対し、激辛カレーを無理矢理食べさせるなどのいじめ行為に及んでいた問題。発覚から4カ月が経ち、現場となった東須磨小学校でも例年通りの受験・卒業シーズンを迎えているが、学校を去った加害教師たちの近況が「週刊文春デジタル」の取材により明らかになった。
「教師いじめ」問題は発覚後、メディアが連日大きく報じた。教師が同僚教師を羽交い絞めにして激辛カレーを無理やり食べさせる動画は衝撃的で、大きな社会問題に発展した。
そのあおりを受けたのが、神戸市教育委員会総務課の調整担当係長Aさん(39)だ。Aさんは教育委員会の会議の運営や教育委員との連絡調整を担当しており超過勤務が多かった。そして発覚から約4カ月後の2月9日、Aさんは自宅付近の橋から飛び降り、自殺したのだ。
2年前、芦屋市内に1戸建てのマイホームを購入したAさんは、妻と幼い子供2人の4人暮らし。近所の評判も良かった。
「会うと必ず丁寧に挨拶してくれる、感じのいい方でした。休みの日は家族揃って車で買い物に出かけたり、子供を近所の公園に連れて行って自転車の練習に付き合ったりと、パパとしても頑張っていた。もともと地元もこのあたりのようで、芦屋の町のこともよくご存じでした」(近隣住民)