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数千円で買えるペン型カメラ

 盗撮事件などに詳しいジャーナリストが解説する。

「ユーチューブに投稿している噂が事実であれば、既に画像はネット上に拡散し、取り返しのつかない事態になっているでしょう。いまカメラは小型で高画質化が進み、小指ほどの大きさのカメラや、清涼菓子『フリスク』に似せたカメラなどもあります。ペン型カメラは数千円から買え、2万円も出せば、画像をスマホで確認しながら撮影できる通信機能を備えたものも手に入ります。教室の片隅にペン型カメラを置いておき、離れた場所から隠し撮り画像を見ることもできます。こうした製品は今、未成年でもネット通販で簡単に買える状況になっています」

隠し撮り用のペン型カメラ

 教育評論家の尾木直樹氏は、こう警鐘を鳴らす。

「これはネット時代の特徴が出た事件ですね。生駒市の学校だけではなく、全国でいつ起きてもおかしくないでしょう。今後どういう教育ができるかが問われます。道徳教育だけでなく、相手への想像力や、そういう欲望があったとしても相手の気持ちを予測できる能力をもっと磨かないといけないですよね」

 一連の盗撮騒動について、A中学校の校長は小誌の取材にこう答えた。

「(保護者は)かなり心配されております。トイレ内での撮影の噂はありましたが、これは事実ではないと思います。女性教諭が必ず休み時間、授業の前後で(個室の)中を確認し、いまは安心して使ってもらっています。(盗撮動画は)学校でもチェックはしていますが、子供たちが全ての機器を(学校や警察に)提出しているということは我々も考えていません。

 今後はこんなことが絶対ないように、機器の扱い方ではなくて、心の問題として、規範意識を高める内容で(指導を)進めていきたいと思っています」

 学校では今、スクールカウンセラーが生徒たちの心のケアにあたっている。

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