日当3万円の支払いを認めた
今回の捜査が始まって以降、立道容疑者は周囲に、「みんなが助かるなら自分が全部かぶります」と漏らしていた。
「ただそれも、克行氏に対する忠誠心ではなく、むしろ他の秘書やスタッフらへの配慮でしょうね。というのも、立道氏は案里氏のことはともかく、克行氏のことを快く思っていない。一昨年末に克行氏の秘書を辞めたのも、突然、公設から外されたことが原因のようです。昨年4月の統一地方選に出馬した克行氏の元秘書の選対に入っていましたが、彼女が落選したことで職を得られず、6月から今度は案里氏の選対に入り、当選後、公設秘書になったのです」(前出・元秘書)
昨年10月、「週刊文春」が立道容疑者を直撃した際は、こう話していた。
「(自分は)後援会という立場。ウグイスのスケジュールを管理していただけ。法定内のことしかやっていない」
しかし、地検の聴取では「違法性を認識していた」と日当3万円の支払いを認めたという。
「立道容疑者は克行氏の指示を受けてやっただけだと見られています。1月以降、連日聴取に通っていますが、なぜか自家用車であるシルバーのプリウスを使わず、バスを使っていた。時には、歩いていくこともあった。どこかに立ち寄ることもなく、おいすがる記者らの問いかけに応えることもなく、黙々と歩き続けていました」(前出・社会部記者)
今後の捜査の進展は予断を許さないが、河井夫妻には、秘書に責任を押し付けるのではなく、説明責任を果たしてほしい。
3月5日(木)発売の「週刊文春」では、河井夫妻の近況や今後の捜査の行方、安倍政権の新型肺炎対応をめぐる混乱ぶりや、コロナウイルスをめぐるデマの検証、自宅でできる健康法など15ページにわたって特集している。

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