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子どもの虐待をなくす赤ちゃん縁組事業 小さなSOSを聞き逃さないアクションとは?

子どもの虐待をなくす赤ちゃん縁組事業 小さなSOSを聞き逃さないアクションとは?

「フローレンス」の多面的な取り組み

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note

痛ましい子どもの虐待事件は後を絶たない。悲しい事件を起こさないために、フローレンスは親子の悩みや苦しみの解消に動き出している。

 2週間に1人の赤ちゃんが、生まれると同時に人知れず遺棄され、命を落としている。これが日本の実態だ。

 深刻化する児童虐待の背景には一人親の貧困、家庭内暴力、社会的支援とのつながりの弱さなど、さまざまな要因が存在する。特に新生児の虐待については予期せぬ妊娠で母親が孤立しているケースが少なくない。

「母親が追い詰められる前に、できるだけ早い段階でかかわり、虐待を未然に防ぐアクションが必要です」。フローレンスの副代表理事、宮崎真理子さんはこう話す。

認定NPO法人
フローレンス
副代表理事
宮崎真理子さん
認定NPO法人
フローレンス
副代表理事
宮崎真理子さん

 そこでフローレンスが2016年度から始めたのが「赤ちゃん縁組(特別養子縁組)事業」である。生みの親の手で赤ちゃんを育てるのが難しい場合に、養親を希望する夫婦との縁を結びつける。「重視するのは、予期せぬ妊娠に悩む女性の気持ちに寄り添うこと。無料の『にんしん相談』を受け付け、出産まで継続して支援します。特別養子縁組を前提とはせず、母親に子どもを育てたいという気持ちがあれば、全力で支えます」

 一方で子どもを迎えたいと希望する夫婦には、研修や環境確認などでサポート。こうした枠組みのもとで、19年までに2001件のにんしん相談を受け、14人の赤ちゃんが新しい家族の一員として迎えられた。

 さらにフローレンスでは、経済的に苦しい子育て家庭に食品を宅配し、家庭の困りごとを聞いて支援と結びつける「こども宅食」、保育の現場で不適切養育のリスクが高いと気付いた際に関係機関と連携して支援に乗り出す「保育ソーシャルワーク」など虐待防止に向けた多面的な取り組みを展開する。

予期しない妊娠により養育が難しい場合は育ての親を希望する夫婦に赤ちゃんをつなぐ「赤ちゃん縁組(特別養子縁組)事業」

「私たちだけで虐待をなくすことはできません。取り組みを全国へと広げ、いずれ制度そのものの見直しへとつなげていくことが目標です。親子が笑顔になれる社会のために援助をいただければと思います」

INFORMATION

お問い合わせ
認定NPO法人フローレンス 寄付担当・遺贈担当
TEL 03-6811-0903 電話受付時間 10:00~16:00
kifu@florence.or.jp
https://florence.or.jp/

「フローレンス」の資料は、下記アンケートの「応募フォーム」より請求できます。

締切:2020年6月12日(金)

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