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東京五輪・柔道代表選考で“場外戦” “阿部推しのメディア”vs.“丸山推しの全柔連”の行方は?

 東京五輪でメダルラッシュが期待される日本柔道。2月27日、新たに代表12名が発表されたが、唯一未定の階級を巡り、思わぬ“場外戦”が起きている。

「男子66kg級は2017、18年世界選手権優勝の阿部一二三と、同19年優勝の丸山城志郎の一騎打ちに。どちらが出ても金メダル確実と言われる実力者だけに決め手がなく、4月まで決定が持ち越されました」(一般紙五輪担当記者)

昨年11月のGS大阪は阿部(右)が丸山を下して優勝 ©共同通信社

 その選考に絡んでくるのが、“メディア側の思惑”なのだという。

「阿部は女子52kg級で代表に内定した阿部詩の兄です。兄妹ともにビジュアルもよく、メディアは2人を『東京五輪の星』として紹介してきました」(同前)

 五輪中継を担当する民放関係者もこう打ち明ける。

「以前は水泳の北島康介や体操の内村航平のように、『五輪の顔』と言える選手がいた。でも、東京五輪はスター選手が意外と少ない。そこで話題性もある阿部兄妹をスター候補として売り出そうという思惑がある。柔道の有力選手を特集する際、広告代理店から『阿部兄妹を前面に』とゴリ押しされたこともありました」

 その一方で、「柔道界の現場の空気は異なる」と別の一般紙記者は言う。