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「近所の高校生がハマりすぎてバイト転身」京急線沿い“立ちそばの名店”がスゴい

2020/03/17

 青物横丁界隈には老舗のそば屋が点在する。駅近くの人気店「そば茶屋 伊豆家」、旧東海道に入って品川寄りにある「そば処 宝喜家」などである。

 立ち食いそば屋は……というと意外に少ない。そんな青物横丁に2019年2月、「そば切り うちば」という店が誕生し話題となった。「そば切り うちば」は手打ちにこだわったユニークな立ち食いそば屋である。

 自分も1年経ってようやく「そば切り うちば」を訪問してみることにした。

 2月最後の土曜日の昼。記憶にないレベルの暖冬で春本番の暖かさ。青物横丁駅前から八潮に続く道を歩いていく。旧東海道を横切り、しばらくすると左側に「そば切り うちば」が現れた。

土曜の昼下がりだというのに人はまばらの青物横丁駅
青物横丁駅前のジュネーヴ平和通りを八潮方向に5分位歩くと「うちば」到着

「冷やし肉そば」(750円)と「そばがきコロッケ」(100円)を注文

 早速、食券販売機を覗き込む。「もりそば」は手打ちで390円である。メニューも多い。自分は「冷し肉そば」(750円)、「そばがきコロッケ」(100円)の食券を購入し入店した。狭い厨房の奥にはそば粉の袋が無造作に置いてある。毎朝、手打ちしているのだろう。8人も入れば一杯になる店内には先客が数名ほど。

手打ちの「もりそば」は390円、他のメニューも充実している
店内はカウンター2列の縦長の造作

 女性客から「冷し天ぷらそば」(520円)の注文が入った。すると、その場でかき揚げを揚げ始める。そしてそばを釜に投入。他の若い夫婦は「玉子とじそば」などに「紅しょうが天」を追加注文している。注文が集中しても、店主の中村英司さん(42歳)は上手にさばいている。

冷たいそば、温かいそばとメニューも豊富だ
出汁は2種類の鰹節、宗田節、日高昆布を併せて引いている

 待つこと数分。「冷し肉そば」と「そばがきコロッケ」が登場した。