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連載今夜も劇場へ

主演は山﨑努から渡辺謙へ パルコ劇場で舞台『ピサロ』再び

パルコ『ピサロ』――今夜も劇場へ

2020/03/13

 一九八五年にパルコ劇場で上演された『ピサロ』。その時、スペインの将軍ピサロを演じたのは山﨑努で、インカ帝国の王アタワルパを渡辺謙が演じた。三十五年が過ぎ、パルコ劇場改装後のオープニングで、その渡辺謙が今度は征服軍の将軍を演ずる。捕虜となる若い王には宮沢氷魚。ピサロは保釈金として部屋一杯の黄金を要求するが、それが満たされるにつれて、カソリック信仰に疑問を抱くようになり、同時に、時間を共有することによって、不死身だとされる「太陽の息子」との間に人間的関係を築いていく。火刑にしたのでは復活できなくなると考えて絞殺の刑に処するのだが、いつまで待っても復活はない。悲痛な孤独だ。

 その後の抵抗を通じて最後の皇帝となったトゥパク・アマルの名を付した武装勢力による在ペルー日本大使公邸占拠事件のあった年に、『ピサロ』の再演を観た。山﨑努の孤独に圧倒された。

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INFORMATION

パルコ『ピサロ』
ピーター・シェーファー作、伊丹十三翻訳、ウィル・タケット演出
3月20日~4月20日、渋谷・PARCO劇場
https://stage.parco.jp/program/pizarro/

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