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 初回視聴率は19.1%と好発進。川口演じる帰蝶は初回から登場し、その後も第2回17.9%、第3回16.1%と高視聴率を記録したが、その立役者の1人は川口だろう。だが、帰蝶役の決定には紆余曲折があった。昨年11月に帰蝶役で出演が決まっていた沢尻が違法薬物による逮捕で降板。すでに10回分の撮影が終了していたが、急きょ、沢尻の代役として選ばれたのが川口だった。

「NHKは苦渋の決断で放送予定を遅らせて撮り直しを行うことを決定。帰蝶は初回から登場シーンがあり、12月初旬から撮り直しに参加できて1年間のスケジュールが押さえられる女優を探していた。過去の大河に出演した経験のある広末涼子や蒼井優などの名前も候補に上がりましたが、結果的に初出演となる川口に白羽の矢が立てられた。沢尻逮捕の5日後から撮影が行われ、第1回では帰蝶が馬に跨って颯爽と登場するシーンがありましたが、沢尻は訓練をして乗馬シーンを撮っていたが、川口にその時間はなかったため、編集でカットされていました」(スポーツ紙記者)

帰蝶と明智光秀役の長谷川博己(NHK「麒麟がくる」より)

 川口は長崎県の五島列島・福江島出身。12歳で中学生向けファッション誌「二コラ」のオーディションでグランプリを獲得。2009年にドラマ「東京DOGS」(フジテレビ系)で女優デビューを果たし、17年「愛したって、秘密はある。」(日本テレビ系)、19年「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ系)など多くの作品にヒロインとして出演。清純派女優として着実に演技力を磨いてきた。

 しかし、川口にはかつて“低視聴率女王”のレッテルを貼られた過去がある。13年に主演したドラマ「夫のカノジョ」(TBS系)で平均視聴率3.7%を記録し、全9話の予定が8話で打ち切られる悔しさを味わった。

「現代物よりも時代劇のほうが彼女の演技が活きる」

川口春奈 ネイル予約アプリ「ネイリー」新CM発表会 ©時事通信社

 そんな川口に対して「現代物よりも時代劇のほうが彼女の演技が活きる」と分析するのはテレビ鑑定家の宝泉薫氏だ。

「第1回の斎藤道三の元に駆け付ける登場シーンはインパクトがあり、〝帰蝶・川口春奈〟を視聴者に印象付けました。あの少女っぽさと男っぽさを感じさせる雰囲気は沢尻さんには出せなかったかもしれません。それ以来、大河ではあどけない帰蝶のキャラクター設定をずっと続けている。第7回では『帰蝶さま、白粉が濃過ぎます』と門脇麦の演じる駒に指摘され、帰蝶が女性を意識するシーンは、演技が完成されていて色白の沢尻さんよりルックスに華がある川口さんのほうがハマり役だったと思います」

「白粉が濃過ぎます」帰蝶と駒役の門脇麦(NHK「麒麟がくる」より)