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連載シネマチャート

奴隷解放運動家の激動の人生を映画化 「ハリエット」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

アメリカ、メリーランド州。ミンティ(シンシア・エリヴォ)はブローダス家の奴隷の子として生まれ、6歳から農場で過酷な労働を強いられてきた。1849年、27歳になったミンティは、自分が売りに出されていることを知り、自由を求めて脱走を決意する。逃亡奴隷を助ける秘密組織“地下鉄道”の力を借りて、奴隷制が廃止されたフィラデルフィアにたどり着く。ミンティはハリエット・タブマンに名前を変え、地下鉄道の一員として家族を皮切りに、黒人奴隷の逃亡のすべてを成功させる。“黒人たちのモーゼ”と呼ばれるハリエットには高額の懸賞金がかけられ、ブローダス家の息子ギデオン(ジョー・アルウィン)らがその首を狙っていた。

〈解説〉

奴隷から奴隷解放運動家となり、アフリカ系アメリカ人として初めて米ドル新紙幣に肖像を採用すると発表された英雄の伝記映画。監督・脚本は『クリスマスの贈り物』のケイシー・レモンズ。125分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆『風と共に去りぬ』の時代にこんな不屈の黒人女性がいたのか。偉人伝は苦手だが、体を張った女の冒険譚の趣もあり。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆やや一本調子の脚本で、話の進行につれて背景が肥大するのだが、主人公が歴史に呑み込まれない。C・エリヴォの勝利。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★神懸かり的な実話に落涙。売り買い貸し借りできる資産としての奴隷の、残酷な歴史を感動と喜びをもって楽しめた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆メロドラマ色の強い『それでも夜は明ける』といった趣。時代精神を反映した歴史劇&偉人伝として、いま観ておきたい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ゴージャスなゴスペル。ハリエットの伝記物語としての下地は薄いも主演女優奮闘。ヴィオラ・デイヴィス版でも見たい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©Universal Pictures

INFORMATION

「ハリエット」(米)
3月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
https://harriet-movie.jp/

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