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埼玉4歳女児ダンベル虐待 28歳の母が夫にLINEした「死の2日前」の凄惨動画

 痩せ細った身体を45度以上曲げ、苦悶の表情を浮かべる4歳の女児は、撮影者である母に縋るような視線を送ると、力尽きてよろめいた。その虐待動画が撮られたのは、死の2日前だった。

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 小さな命が潰えたのは、2017年12月21日のこと。約2年後の3月6日、保護責任者遺棄致死容疑で埼玉県伊奈町のパート従業員・岩井真純(28)と、夫で空調設備業を営む悠樹(30)が逮捕された。社会部記者が事件を解説する。

「死亡当日、病院から『虐待死の可能性があるので検死してほしい』と通報を受けた埼玉県警上尾署員が駆けつけたところ、長女・心ちゃんの腕や背中などに数十カ所のアザが確認された。真純はトイレトレーニングに失敗した心ちゃんに立腹。両脚を無理やり広げたことで脚の筋肉が断裂し、死亡時には歩行困難な状態でした。さらに彼らはくの字に曲がった腰を真っ直ぐに戻そうと、彼女をうつ伏せにし、背中に3キロのダンベルを乗せていた」

逮捕直前の岩井真純容疑者

 冒頭の動画は真純が悠樹にLINEで送信していたものだ。彼らの虐待の前兆は1年以上前に遡る。

「16年7月、近所の方から役場に『玄関先で子どもが一人で立っている』という連絡が来たため、担当者2人で向かいました。霧雨が降る中、玄関先で目にしたのは、下半身裸の状態でTシャツだけを身に付け、黙って立っているお子さんの姿でした」(伊奈町役場・子育て支援課の担当者)