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「馬乗りになって何度も刺し……」41歳のタイ人母が寝ているわが子2人を殺した理由

遺体のそばにはカーネーション

「子どもと離ればなれになるくらいなら、いっそ殺してしまおうと思った」

 殺人犯となったタイ人の母親は、こう供述した。

 3月23日、東京・吉祥寺のマンションの一室で、中学1年の古川絢一君(13)と妹の小学4年の紗妃さん(10)の遺体が発見された。警視庁は「子どもを殺した」と近くの交番に出頭したタイ国籍の会社員、フルカワ・ルディーポン容疑者(41)を殺人の疑いで逮捕。社会部記者が解説する。

「もともとタイのバンコクで宝石関係の仕事をしていたフルカワは、その関係で日本人の宝石商と出会い、2006年に来日して結婚。その後は義父が営む宝石店で働いていた。高級マンションで不自由なく暮らし、2人の子宝にも恵まれた」

フルカワ容疑者と殺害された二人の子(SNSより)

 家庭環境に変化が出始めたのは5年ほど前だ。

「夫が埼玉県に単身赴任することになり、別居状態となった。家族4人で食事するのは月に1回程度で、夫が自宅に帰ってくるのも年に1、2回ほど。それでもフルカワは『家族仲は良好だ』と信じていたようです」(全国紙記者)

 しかし、昨年から周囲に離婚を促されていたという。

「フルカワは家族関係を維持したいと望んでいたが、犯行の2日前、義母に『ぐずぐずしていないで1カ月以内にタイに帰りなさい』と告げられた。子どもたちに相談したところ、『日本に残りたい』と言われたようです」(同前)