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選手からも「本当にやるんですか?」 競泳「東京五輪代表選考」開催はなぜ揉めた?

 突然の“方針ターン”に、日本競泳界が揺れている。

 競泳の東京五輪代表は、4月2日から開催予定の日本選手権での“一発勝負”で決定するはずだった。だが3月24日、新型コロナの世界的流行により、東京五輪の1年程度の延期が決定。これを受けて、日本水泳連盟は3月25日の17時から、臨時の常務理事会を開催した。

復活が期待される萩野公介 ©共同通信社

「本番1年前に代表を決めてしまうのはさすがにリスクがあると、選考を延期すると見られていました」(水連関係者)

 そこに、思わぬ“横やり”が入る。

「本来は出席できない平井伯昌日本代表ヘッドコーチも招かれており、『現場はやりたい』『ここで(代表を)決めてもらわないと、強化の責任が持てない』と訴えたのです。それで『コーチや選手がそう考えているなら』と理事会の流れが変わりました」(同前)

 理事会終了後の19時、水連の坂元要専務理事は、予定どおり日本選手権を決行すると発表。理由を「選手、指導者の皆さんの強い要望があった」と明かした。

 だが、思わぬ展開が。

「20時過ぎ、小池百合子都知事が緊急記者会見を開き、週末の外出自粛を要請。そこで改めて青木剛・水連会長と坂元専務理事が話し合い、『さすがに無理では』となったのです」(同前)