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新型コロナで12歳少女が死亡 発熱から3日 医者は「子供は後だ」、救急車も現れず【ベルギーで衝撃】

2020/04/03

 新型コロナウイルスが国内外で猛威を振るっている。ベルギーでは3月30日、12歳の女の子が亡くなった。現地メディアによると、女の子の名前はラッヘルちゃん。ヨーロッパ最年少の死亡者となり、深い悲しみと衝撃を与えた。だが、地元紙は、ラッヘルちゃんの死の裏に、大人の不作為があったと報じている。

子供が亡くなるのは極めて稀

 ベルギー保健省が31日に行った定例会見で、政府報道官のエマニュエル・アンドレ氏が少女の死を発表した。新型コロナウイルスに子供が感染し、死亡したことは「極めて稀な例」として、「衝撃を受けた」としている。「彼女の家族や友人に哀悼の意を捧げます。(子供が亡くなるのは)極めて稀と考えており、我々も驚いています」と付け加えた。

ブリュッセルの病院で、搬送される新型コロナウイルス感染が疑われる患者(ベルギー・ブリュッセル) ©時事通信社

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 同省によると、ラッヘルちゃんは27日に発熱し、かかりつけ医の勧めで自宅で療養していた。だが容体が急変し、30日に死亡が確認されたという。同省は、ラッヘルちゃんに基礎疾患があったかなど、詳細は明らかにしていない。ラッヘルちゃんが住む、ベルギー北部のヘント市の発表によると、ラッヘルちゃんは3月13日から学校を休んでいた。

ラッヘルちゃんが暮らしていたベルギー北部ヘント市中心部の通り。新型コロナウイルス感染拡大阻止のため、人通りが少なくなっている ©iStock