人気テレビ番組「激レアさんを連れてきた。」で話題となった矢澤亜希子さん。日本人初、女性初の“バックギャモン”2度の世界チャンピオンにのぼりつめた女性が明かす「運の創り方」。
◆◆◆
バックギャモン(backgammon)とは、ひとつのボードをはさんで対峙する2人が勝敗を争うゲームのことで、互いにサイコロを振って自分の駒を進め、相手より早くゴールすることを競う「すごろく」の一種です。
ただし、私たちが子どものころから慣れ親しんだ「すごろく」とはルールが少し異なり、駆け引きの要素が強い頭脳ゲームといっていいでしょう。
互いの駒は15個ずつで、2つのサイコロの出目の数だけ自駒を動かし、自駒で相手の駒の移動をブロックしたり、相手の駒を振り出しに戻したりすることもできます。
そうして相手の駒の動きも考え合わせて自駒を動かして、相手より先に自駒をすべてゴールさせるとポイント(勝ち点)を獲得します。勝ち方によってポイントが異なるので、ときには勝ちをあきらめて相手の獲得ポイントを最小限に抑えることも必要です。最終的には設定されたポイントの先取を目指すというゲームです。
今から1000年以上も前に日本でも大流行
海外では大変ポピュラーなゲームで、チェス、ドミノ、トランプと並んでバックギャモンは世界4大ゲームのひとつとされています。
それほど魅力的なゲームが、なぜ日本ではマイナーな競技なのかと不思議に感じる方も少なくないと思いますが、じつは日本でも大流行した時代がありました。今から1000年以上もさかのぼる、はるか昔のことですが……。