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連載シネマチャート

不治の病を本人に隠すための家族の優しい“嘘” 「フェアウェル」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

6歳の時に両親に連れられて中国からアメリカに移住したビリー(オークワフィナ)は、肺がんで余命短い祖母のナイナイ(チャオ・シュウチェン)に最後にひと目会いたいと、両親と一緒に中国へ帰郷する。ナイナイに病状を伏せたまま、世界各地から親戚一同が集まる口実として、ビリーのいとこの結婚式をでっち上げる親戚に、ビリーは真実を告げるべきだと主張する。しかし、中国では不治の病は本人に告げない伝統があると、大叔母たちに反対される。周囲の気遣いや嘘はどこ吹く風で、ナイナイは元気に結婚式の準備を仕切っている。うまくいかない人生に思い悩んでいたビリーは、大好きな祖母から愛情と生きる力を受け取っていく。

〈解説〉

中国に生まれアメリカで育ったルル・ワン監督が、自身の体験に基づき脚本を手掛けた家族の物語。第77回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞作。100分。(※公開延期。今後の予定は公式サイトにて)

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆中国移民の大家族主義とはこういうものかと興味を持って観たものの、終盤の展開には辟易。婆さん役女優は風格あり。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆お涙頂戴に堕ちそうな話を、陰翳豊かに彫り上げている。蛍光灯の光が温かく見える稀有な例だ。オークワフィナも好演。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆命は個人ではなく家族のものという考え方が微笑ましく温かく綴られている。余命告知をどう考えるか参考になるかと。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆初期のアン・リーを彷彿させるドラマ運びに心地よく浸る。異文化の相互理解という主題も含めて中庸の美徳そのもの。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆外から覗く本土と華僑のアイデンティティ。レナード・コーエンによる楽曲。所在無げに漂うオークワフィナに星。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「フェアウェル」(米)
公開延期(今後の予定は公式サイトにて)
http://farewell-movie.com/

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