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2020/04/13

「クラブ訪問否定」でもバッシングは止まず…

 韓国が海外からの入国者に2週間の自主隔離を義務づけたのは、4月1日以降。それ以前に帰国したユナクは義務の対象とはならないものの、自主隔離の必要性はかねてから強く叫ばれていた。“そんなさなか、よりによってルームサロンで女遊び?” との疑惑が高まり、世間の大ひんしゅくを買ってしまったわけだ。

 ただしユナク側は女性と接触したことは認めたものの、ルームサロンの訪問は否定。女性とは以前からの知り合いであり、帰国後に車のなかで短時間会っただけと説明している。

ユナクの感染について報じる中央日報(電子版、4月12日)。ユナクが会った女性が勤める店舗の写真も紹介している

 もっともユナクに対するバッシングがこれで止むことはなかった。

 プライバシー度外視で感染者の行動を追跡する韓国の防疫体制は、この間のユナクの動向を容赦なく詳細に公開。ソウル市瑞草(ソチョ)区の発表によれば、ユナクは24日から26日まで自宅外で活動し、途中マスクなしでコンビニを訪れていたことまで判明している。発症した27日から30日までの間も外出していたことが分かっており、防疫意識の薄さが世論の非難を浴びた。問題のコンビニは防疫対象となり、そこでの接触者も疫学調査の対象とされている。

1日に500人が来店する大型クラブ

 しかも26日にユナクと接触した女性も29日に発症して4月2日に陽性判定、またそのルームメイトの32歳女性も6日に陽性判定を受ける結果に。さらに接触した女性は当局に対してユナクと会った翌日ルームサロンに勤務した事実を隠していたことから、疫学調査に虚偽の申告をした疑いで告発される事態にまで発展した。

 この女性が勤めるルームサロンは従業員数が約100人、1日の来店客数500人という超大型店。コロナ感染が問題化した後も営業を続けていたことが、改めて社会に衝撃を与えた。

ユナク(左端)の病状は好転しているという ©AFLO

 現地メディアでは、ユナクを感染源としてこのルームサロンから多数に感染した可能性を示唆する報道も飛び出している。

 なお肝心のユナクの病状は、7日に日本側の所属事務所が「現在重症患者に分類され、治療を受けております」と公表。一方で韓国側のマネジメント社は9日、「治療を受けた後、現在は症状が早く好転している。しかしまだ退院日を予想するには早い段階」としている。何はともあれ、1日も早い快復を祈りたい。