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 A子さんは当時の体の異変を詳細に記憶しているという。

「突然、目がぐるぐる、チカチカして視界が狭くなりました。広いVVIP席にいるのに、狭いところに閉じ込められたような感覚に陥り、まっすぐに歩けない。トイレがすぐそばにあるのに、50メートルくらい遠くにあるように見えました。そしてなぜか『お腹が出てるんじゃないか』というコンプレックスがどんどん大きくなっていって、不安に押しつぶされそうになりました」

松浦氏は「大麻を凝縮したやつだよ」

 A子さんは混乱し、松浦氏に茶色のシートが何だったのかを聞いた。

「『さっきのシートは何?』とおそるおそる聞きました。すると『大麻を凝縮したやつだよ』って言うんです。『シートにすると密輸するときもバレにくい』とも言っていました」

 松浦氏は、困惑するA子さんの様子を見て満足そうにしていたという。

「VVIP」と書かれたサングラスをかけるA子さん

「松浦さんから『お前、目がおかしいから』とサングラスをかけるように言われ、サングラスをかけた状態で、ソファで横になっていました。遠くの方で、芸能事務所の方が『A子、どうしたんですか?』と松浦さんに尋ねているのが聞こえました。松浦さんは『こいつに“アレ”やってやったんだよ』と楽しげに答えていた。その後、引きずられるように、誰かにエイベックスの社用車へ連れて行かれました」

「ULTRA JAPAN 2016」で“茶色のシート”を摂取したあとのA子さんと松浦氏とのLINE

身体の異変を自分にメールしておいたが、記述は“ラリって”いた

 A子さんは途切れそうになる意識のなか、ライターとして、身に起こった異変をメールに記し、自分宛てに送って記録している。だが、記述は明らかに“ラリって”いる。

A子さんが自分宛に送ったメール
A子さんが自分宛に送ったメール

《からだにとしまこめらされかのに バカ反対だやとあるあまれさ でもとまこまてめいくのかファン 不安 社長いいひお》(2016年9月17日午後6時53分)

《くるまに避難 みつかつまたら たいへん》(2016年9月17日午後6時54分)

《マリファナ効き目時間で検索》(2016年9月17日午後7時5分)

《音の聞こえる速度は一緒なのに時間がたつのがおそくなる》(2016年9月17日午後8時3分)

《これでセックスすると飛ぶと聞いた。ほんとかー?》(2016年9月17日午後8時4分)

A子さんが自分宛に送ったメール
A子さんが自分宛に送ったメール

「ライター業をしていましたから、この経験が執筆に役立つことがあるかもしれないと思って記録し続けました。でも音楽を楽しむどころではなくなって、エイベックスの社用車でずっと休んでいました。ウルトラが終わって、ベロベロに酔っ払った松浦さんら何人かが車に乗り込んできたのをうっすら覚えています。自宅まで送ってもらって、その日は解散しました」