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連載シネマチャート

保守派と改革派、相対する2人の対話 「2人のローマ教皇」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

2005年、ヨハネ・パウロ2世が逝去し、ベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)が新教皇に選出された。2012年、カソリック教会はスキャンダルにより信頼が失墜し、揺れていた。アルゼンチンのベルゴリオ枢機卿(ジョナサン・プライス)は、教会の方針への不満から辞任を申し出るが、教皇はベルゴリオをローマに呼び寄せ辞任を拒絶する。保守派の教皇と改革派の枢機卿は、神や教会に関する考え方で対立していたが、対話を重ねていくうちに、互いへの理解を深めていく。そして、教皇から退位の意思を打ち明けられたベルゴリオは、若き日の“罪”について告白する。

〈解説〉

Netflixオリジナル映画。現ローマ教皇のフランシスコが、先代からその座を受け継ぐときの対話をもとにしたヒューマンドラマ。監督は『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス。125分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆信仰心の薄い人間だが興味深く観た。赤、白、紫、金という色彩設計と巨大指輪! 聖と俗の交錯。J・プライス渾身の演技。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆熟練した芝居のインファイトを楽しませつつ、現代史の暗部へ観客を連れていく。脚本も巧いが、監督の構築力がさすが。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆考えが全く異なる2人の、孤独の凄絶さと歩み寄る姿には高潔な強さが滾る。宗教に無縁でも最後には安らぎをもらった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆対話劇を軸に「壁よりも橋」との主題が充分な奥行きで語られる。俗っぽさへの掛け渡しが肝。ピザを食べながら観たい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆閉ざされた機関の扉を開け対照的な2人の友情の対話を描いた脚本が素晴らしいのか、演じる御大2人の魅力か。尊い。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
 

INFORMATION

Netflix映画『2人のローマ教皇』(英、イタリア、アルゼンチン、米)
独占配信中
https://www.netflix.com/jp/title/80174451

※新型コロナウイルスの感染拡大による政府の緊急事態宣言及び各自治体による要請を受け、映画の公開が中止・延期となっている現状を踏まえ、今後も配信系作品を取り上げていきます。

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