未だ届かぬアベノマスク…東京・新大久保では怒濤の叩き売りが始まっていた
なかなか売っていることを宣伝できない事情
「店長は新大久保にマスクが多いって知られたくないと思っているんですよ。韓国人が転売しているって日本人に勘違いされたら嫌だから」
たしかに、マスク転売による買い占め行動などは社会的に問題となり、政府も対応に乗り出している。そしてマスクの転売ヤーたちを非難する声が日本中にあふれている。輸入元など聞かせてくれた新大久保のひとたちは問屋から仕入れている人しかいなかったが、マスクを売ることが差別や偏見の火種になりかねないと恐れる韓国人店主や店員の気持ちは、インターネット上にあふれるヘイトスピーチを見ていれば理解できる。
この取材から、マスク不足よりも根深い、日本の問題を突きつけられた気がした。
