昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

source : 週刊文春 2020年5月7・14日号

genre : ニュース, 社会, 教育

「息子を殺す気だったのか」

 動画を見たAさんの父は、

「あまりに危険な行為に、Xは息子を殺す気だったのかと思いました。日大はこのサークルを公認し、顧問的立場の法学部教員もいた。それなのに、こんな練習を放置していたのです」

 18年12月、Aさんは日大とX、Yに対して5000万円の損害賠償を求める裁判を起こした。

「日大は『サークルの連絡会を開催して活動内容について注意喚起。大学として十分な措置を講じた』と反論し、真っ向から争う姿勢を見せている。XとYは、Aさんを『長年の経験者』とし、Aさんがケガをした投げ技についても『Xの指示はなかった』と主張しています」(司法関係者)

動画では「首から落ちろ」と強要

XとYに取材を申し込むと……

 Aさんは18年6月、管轄の神田警察署に被害届を提出。今年3月10日にXとYは業務上過失傷害の疑いで書類送検された。

 Yに携帯で今回の事故の件を尋ねると「ちょっと今、忙しいので後ほどで」と切れ、その後電話はつながらなかった。Xは携帯に出ず、留守電とメールで取材を申し込むも、締め切りまでに応答はなかった。

 日大企画広報部広報課は、「本件につきましては、現在係争中であることから、お答えを差し控えさせていただきます」と回答した。

 Aさんはこう訴える。

「健康体だった事故前日の記憶が、なぜかいまだに鮮明なんです。もちろん自分は生きています。でも、あの事故を境に時間が完全に止まってしまっているんです。被告には法廷で本当のことを語ってほしい」

 次回の公判は5月21日に開かれる予定だ。

この記事の写真(4枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー