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2016年末に離婚すれば《滑り込みセーフ》?

《これがいろいろ考えた挙句の作戦なんだよ。早くバラしたい》(2017年1月3日)

《今年からさ、日本とかシンガポールとかいろんな国が通帳を開示し合うようになったから、その直前にやったから俺は滑り込みセーフができた》(2017年1月3日)

《どうやって税金を払わないでお子様や奥様に自分の資産を渡せるかっていう。素晴らしい技があったのよ。もうできない》(2017年1月3日)

松浦氏のハワイ別荘。ここでも取材が行われた

 2016年末に離婚することはどういう意味を持つのか。「国税の調査を回避する目的があったのでは」と解説するのは金融関係者だ。

「『通帳を開示』というのは2017年から運用された国際基準『CRS(Common Reporting Standard:共通報告基準)』のことを指しているのだと思います。CRSは外国の金融口座を利用した脱税や租税回避に対する防止策としてOECDが策定しました。つまり2017年以降、日本国内に居住する者が海外の口座に送金する場合には金融口座情報を各国の税務当局間で提供し合えるのです。富裕層に対する国税の調査が入りやすくもなるので、CRSが運用される前の2016年に離婚し多額の財産分与を済ませてしまうことで、税務当局の目をすり抜けられたと思ったのではないでしょうか」

「要は税逃れなんだよ」と明言した松浦氏

 ハワイから帰国してからの取材では、松浦氏はA子さんに対して、離婚は明確に“税逃れ”だと言及している。

《俺ちょっと気になるのは、慰謝料のところで、あれ国税に引っ掛かるか引っ掛からないかなっていうのが。要は税逃れなんだよ。そういう突っ込み方される可能性あるな。かっこつけて書いてるけど「結局お前税金払いたくないからそうしたんだろ」って言われるとそれも半分あるんだよ》(2017年1月17日)

 それでも家族のためという大義名分があれば美談になるという思惑があったのだろうか。松浦氏は「素晴らしい技」を公表することに前向きだった。そのためA子さんは松浦氏の離婚公表を核にして、取材・執筆を進めた。

「松浦さんに何度もダメ出しをされながら、必死に書き上げました」

 箕輪氏の依頼を受けてから原稿を仕上げるまで約2カ月間。12月中は多忙な松浦氏の取材に費やし、1月中頃から本格的に執筆に入った。

「相当タイトなスケジュールで取材をこなしました。会食についていって話を聞いたり、ハワイへも取材のために同行したり。そこでは松浦さんと一緒に“大麻漬け”になって原稿が進まなかったのですが……。帰国後は松浦さんに何度もダメ出しをされながら、必死に書き上げました」

箕輪氏とA子さんのやりとり。自伝本が発売されることが前提で話が進んでいたことが伺える

 A子さんと松浦氏のやりとりはLINEにも詳細に残っている。

松浦《まだ出来ないの?》(松浦氏・A子さんのLINEより 2017年1月22日14時11分)

A子《私は今日の朝できた!!!!! できた瞬間、泣きそうだった笑》(松浦氏・A子さんのLINEより 2017年1月22日14時23分)

松浦《今2度目読んだけど、正直自分では面白くもなんともない》(松浦氏・A子さんのLINEより 2017年1月24日午後5時1分)

松浦《で、いつ直し上がるの》(松浦氏・A子さんのLINEより 2017年1月26日午前11時40分)

A子《今日中に上がります!箕輪さん最終チェック中!》(松浦氏・A子さんのLINEより 2017年1月26日午後1時41分)