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「バイ菌をまき散らすな」企業内で横行する"コロハラ村八分"の中身

<保育所で皿洗いをメインにパートで働き、夕方からは病院で受付のパートをしている。コロナウイルスの関係で、保育所の所長から「病院で働いているなら、バイ菌をまきちらすのだから、来るな」と言われた>(パートタイマー・女性)

まるで本人がバイ菌扱いである。似たような事例もある。大阪市から奈良市の製造会社に通勤している女性(73歳)を同僚が食事に誘ったところ、上司から大声で「誘っちゃダメ」と止められた話を共同通信が報じている。

「(女性は)『新型コロナのせいとしか思えない。大阪から通勤しているからだろう』と打ち明ける。職場では大きなテーブルを囲んで和やかに食事するのが日常だったが、上司は別の同僚にも女性と離れるように指示していた。結局、女性は職場での昼食をやめざるを得なくなり、『傷ついた』と話す」(4月21日)

感染の証拠もなしに、単に病院勤務だとか大阪出身というだけで解雇や職場の人間関係を切り離す“村八分”状態にするのは常軌を逸した異常な行動としか思えない。

職場内「コロハラ村八分」をする経営者・上司の理性なき言動

コロナ収束が見通せない中でも、所長や上司は職場の円滑な人間関係を保ちつつ、仕事に対するモチベーションを高めるのが本来の役割であるはずだ。ところが、職場環境を破壊する人間に豹変してしまうのはなぜなのか。

先の連合の労働相談では日頃の職場では想像できないモンスター経営者まで登場している。

<週末に法事で帰省し、月曜日に戻ってきたところ社長に「活動自粛なのに帰省するとは何事か」「きっと新型コロナに感染しているに違いない。陰性が証明されるまで出社するな」「他の社員に感染したらどう責任を取るんだ。あんたのせいで会社が潰れたら訴えるぞ」「今からとっとと荷物を片付けて帰れ」「もうクビだ。二度と来るな」など一方的に言われ、仕方がないので自席の荷物を片付けていると、除菌スプレーを吹き付けられた>(パートタイマー・女性・製造業)