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コロナ不況でも、入社ゼロ日で会社から失踪…慶應卒ゆとり新入社員の言い分

こうして迎えた4月1日。

入社日のことを「Xデーですね」と振り返る川崎さん。

当日の彼の動きを朝から振り返っていこう。

「前日には、地下鉄に乗って、駅へ着いて、ビルに入って……と会社に行くシミュレーションをしていました。でも課題をやっていない後ろめたさで、顔を合わせたくない自分もいました。結果、あっという間に朝を迎えて、気づいたら家を出なくてはならない11時。でもスマホをいじったまま11時は過ぎていました。『あ、終わったんだな』って何かが吹っ切れてそれまでです」

入社初日にバックレる。親にはまだ言ってない

こうして、川崎さんは入社初日にして内定先を無断欠勤した新人の第1号となった。

「もちろん、後悔することもあります。会社ってすごいじゃないですか。やることをこなせば月35万ももらえる。会社法人はリバイアサンみたいなものすごいデカい悪魔です。あの一部になれるなら心強いと思います」

川崎さんが終始口にしていたのは、「出社時間が過ぎたので終わりだと思った」という言葉。「時間が解決する」としばしば言われる訓言を、彼は悪い意味で倣ってしまった。

「今思えば、こういう意思決定を下した理由は2つあると思います。一点目に、僕には社会の役に立ちたいとか高尚な欲望を持っていないということ。二点目に、僕は普通に家族を持って生活したいという欲望を抱いていないということ。守るべきものもないし、社会貢献もしたくない。だから、結果的にこういう状況になりました」

現在、彼は仕事を辞めたことを親に言えていないという。

ポルノ作品を撮りたいからゴールデン街で働こうかな

「いまは知人に紹介された医療事務のアルバイトで週2日働いて就活しようかなと思っています。ただ、やりたいことといえば、ポルノ映像作品を撮りたいというのがあります。ただ、まったくの未経験なので、人脈作りが必要かなと。仕事をしながらゴールデン街とかで働いてみたいと思っています」

サラリーマンがやれるものならやりたい。でもやれなかった。

相反するもう一人の自分に耳を傾けるように、川崎さんは将来を模索していた。

さて、コロナで日本中が混乱している中でも、多くの組織には今年も新入社員が入ってきた。あなたの職場にはどんな新入社員が入ってきただろうか。是非教えてほしい。

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