エイベックスの松浦勝人会長(55)が、CEO(最高経営責任者)を退任することとなった。5月14日に同社が公表。6月に開催予定の株主総会でCEOから退く松浦会長は、15日に自身のツイッターで思いを綴った。
「文春オンライン」が4月18日に報じた松浦会長の“大麻疑惑”を再公開する。肩書き、日付、年齢などは当時のまま。(全4本中の4本目)
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元エイベックス社員のA子さんが、同社の代表取締役会長の松浦勝人氏(55)の“違法薬物使用”を「文春オンライン」編集部に告発した。松浦氏と、松浦氏の知人ら複数人と共に過ごしたハワイの別荘では、日常的に大麻を使用していたという。
「別荘にいる間はお酒を飲んだり大麻を吸っていたりすることが多かったので、みんなグデングデンになっていました。別荘には男女がいましたが、ふざけて局部を露出する男性もいた。松浦さんも裸になってはしゃいでいました」
「文春オンライン」編集部は40時間に及ぶ松浦氏とA子さんの肉声がおさめられた音声データや、松浦氏とA子さんのLINEのやりとり、膨大な数の画像データなども入手した。そこには松浦氏にこれまでつきまとっていた”薬物使用”をほのめかす記録が残されていた。
事実関係を確認するために取材班が松浦氏の携帯に電話をかけると、松浦氏本人が対応した。
※音声動画は【第3部】最後のページで公開
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何度かのコール音が鳴ったあと、松浦氏が電話に出た。
――文春オンラインです。松浦勝人さんの電話でよろしいですか。
「はい、そうです」
――取材の過程で事実確認をさせていただきたくお電話差し上げた。
「はい。突然僕に、ですか。会社を通さずに、ですか」
――双方の主張をしっかり聞きたい。
「それはそうですし、切り取りもやめてもらいたいですね。僕から話を聞くのであれば」
短いやりとりがあった後、事実確認を行おうとすると、松浦氏は「ちなみにこれは録音してありますか。僕の方も記録をとりたいので、お掛け直しします。この番号に」と言って、一度電話が切れた。その約5分後、松浦氏から電話がかかってきた。
「取材に協力しないというつもりはない」
松浦氏は「A子とはエイベックス在籍時代の労務関係について弁護士同士の話し合いをしているので、本来話をできない状態であることをご理解ください」とした上で、「ただ、取材に協力しないというつもりはないので。質問を聞かせていただければと思います」と、大麻使用疑惑についてこう対応した。
――A子さんという元エイベックス社員の方と松浦氏が大麻を吸ったという情報を入手している。事実でしょうか。
「全くの事実ではございません」
――ご説明いただいてもよろしいですか。
「彼女がなんでそう言ってるかわかりませんし、彼女がどこでそういうことをしたかどうか、僕は全くわかりません。ちょっと病的にしか感じてなくて、妄想的な話が多いので、あまり相手にしてないです」
――大麻関係の話は? ハワイの別荘に行ったという話があるが。
「ええ、取材で来ましたね、はい」
――松浦さんとA子さんが2人で大麻を吸ったという事実はあるか。
「ハワイなのでそういうもの(大麻)もあるのかもしれませんが、彼女がどこでそれをしたかは知りません。僕の目の前でそういうことをしたということは、僕は知りません」