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おやつを嫌がる子は頭を押さえて……

 A園長によるハルナちゃんへの不適切な保育は他にもある。次の写真に写っているのはハルナちゃんだ。A園長に頭を掴まれ、苦しそうな表情をしている。

スイカを無理やり食べさせているA園長(2019年8月9日撮影) ©文藝春秋

「この日のおやつはスイカだったのですが、Aさんは『食べるの!』などと言いながら無理やり食べさせていました。フォークが歯に当たる『ガリッ』という音が聞こえて……。ハルナちゃんは苦しそうにえずいていました。左の男の子はハルナちゃんのお兄ちゃんなのですが、妹を見て静かに泣いていました」(同前)

 しかし、R子さんが「園長よりも悪質」だと言うのが保育士Bの所業だ。

「Bさんは二面性があるタイプで、保護者の前では愛想がいいのですが、朝に子供を預かってドアを閉めた途端、態度が一変するんです。言葉遣いも乱暴になり、気に入らないことがあるとすぐに手が出ます」

暗闇の食堂で給食を食べる1歳児

 保育士Bはヨウコちゃん(仮名・1歳半前後)への当たりが特にキツいという。

「給食が進まないヨウコちゃんを、Bさんが『食べ終わるまでここで食べろ』と、暗い部屋で一人にしたことがあったんです。園の食事は大人用のお弁当を切り分けているので、誤嚥の可能性も高い。私が介助しようとすると、Bさんから『やらなくていいから。別の仕事をやって!』と高圧的に指示されました。こっそり様子を見ていましたが、気が気じゃありませんでした」(同前)

介助者のいない暗がりの食堂で給食を食べる幼児(2019年6月15日撮影) ©文藝春秋

 本稿の最後に公開している録音データに記録されているのも保育士Bの声だ。ほとんどがヨウコちゃんに向けられたものだという。8月10日、ほかの幼児に向かっておもちゃを投げたヨウコちゃんに「どういう教育受けてんだよお前は全く」「泣けばいいと思ってんじゃねーよ、この野郎」などと激しく叱責している。

「Bさんが『おめめ見てごめんなさいって頭下げんの!』と怒鳴りながら、ヨウコちゃんの頭を押さえ込んでいました。私も恐怖を感じるほどの剣幕でした」(同前)