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ダンスがお好きなら、続けられれば良い

山下 確かに、最近は、高円宮家の承子女王殿下がユニセフの職員として勤務されていたり、眞子内親王殿下が博物館学の研究をもっと進めたい、ということでインターメディアテクに勤務されるなど、独身の女性皇族で働いている方は多くいらっしゃいます。ただ私は、佳子内親王殿下はダンスがお好きなら、このままダンスを続けられれば良いと思います。そこに報酬が発生するかどうかはどちらでもいいのではないでしょうか。

ダンスに夢中の佳子さま。過去にはフィギュアで優勝経験も ©共同通信イメージズ

――佳子さまは幼い頃にフィギュアスケートをされていましたが、その頃は「まあ、お可愛い」と皆、目尻を下げていた。ところが長じてヒップホップダンスを始めると、「皇族なのに」という好奇の目に晒されるようになりました。ただ踊りの種類が変わっただけなのにお気の毒です。

山下 結局「働かない」というのは、皇族として国家国民のために尽くすような行動をしてないと思われてしまうんです。でも、そもそも皇族の仕事には法的根拠がありません。国民の価値観の変化によって、あり方も変わってくるものです。

もっと長い目で見守ってさしあげるべき

三浦 日本人は気が短すぎます。佳子さまはまだ20代半ば。もっと長い目で見守ってさしあげるべきです。たとえば研究者のキャリアを考えたとき、30歳までに博士号を取れたらすごいんです。35歳くらいまでは非正規の研究者。しかも、女性だと子供を産むときに立ち止まることになる。日本人は皆、焦ってしまいます。でも、同じ研究者でもイタリア人の友人などは、35歳までは海外を放浪したり色々な経験を積んで、「これからが職業人生だよ」と(笑)。

 

山下 海外の王族を見渡しても同様ですね。

三浦 眞子さまの話でも少し触れましたが、私は今の「女性皇族」という存在は、構造的な問題を孕んでいると思うんです。皇族でいる間は「公務」を要求され、結婚後に一般人となれば、突然、立派な稼ぎ手を選んで専業主婦をやるか、何か自立した「職業」を見つけなくてはいけなくなる。

 

※記事の続きは「週刊文春WOMAN 2020年創刊1周年記念号」でご覧ください

三浦瑠麗(国際政治学者)

みうらるり/1980年生まれ。東京大学政策ビジョン研究センター講師を経て、山猫総合研究所代表。乙武洋匡氏との対話集『それでも、逃げない』(文春新書)が好評発売中。

山下晋司(皇室ジャーナリスト)

やましたしんじ/1956年生まれ。元宮内庁職員。総務課報道室では昭和天皇の崩御や、秋篠宮の結婚などを担当。現在はBSテレ東『皇室の窓スペシャル』の監修も務める。

photographs(Miura,Yamashita):Takuya Sugiyama

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