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減税どころか「コロナ増税」も……? 安倍政権が“恐慌の最中”にやろうとしていること

自民党の“減税派”は口ばかり

source : 提携メディア

genre : ニュース, 政治, 経済

コロナ恐慌下で大増税をぶち上げた進次郎大臣の頭の中

減税に関する質問を小馬鹿にする麻生太郎

「100人を超える国会議員の方が本気で消費税減税を考えるのなら他にもいろいろなやりかたがあるのではないか」

これは5月14日参議院財政金融委員会で、NHKから国民を守る党の浜田聡参議院議員が自民党の減税勢力の国会議員グループを名指して揶揄(やゆ)した質疑の締めの言葉である。浜田議員は実際に参議院法制局とともに消費税減税法案を独自に作成する動きを見せており、その法案の骨子案をインターネット上で公表したことがある人物だ。

この日、浜田議員は、100人超の自民党議員が所属する「日本の未来を考える勉強会」および「日本の尊厳と国益を護る会」が3月に消費税減税を求める合同記者会見を行ったことなどを受けて、麻生太郎財務大臣に対して今後の消費税減税の可能性があるのかを問う質疑を行った。

写真=iStock.com/kanzilyou ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kanzilyou

この質疑に対して、麻生大臣は、浜田議員を小馬鹿にしたような無礼な態度を取りつつ、「御党と違ってうち数多いんですよ。何百人もいれば何百といろいろ異なった意見が当然。そう思っていつも対処しています」とバッサリと切り捨てた。国会中継の映像を見る限りでは議場の中には笑い声さえ生じているありさまであった。

口ばかりの自民党“減税派”議員たち

もちろん、浜田議員の所属政党は2名しか国会議員がいないため、消費税減税法案を議員立法として国会提出する要件を満たしていない。そのため、同議員が法案を作成・公表しても参議院の採決が行われる可能性はない。しかし、麻生大臣と自民党議員たちは、消費税減税を求める国民の憤りの高まりが同議員の質疑に込められていることを再認識するべきだろう。

自民党には上記の2つの減税を求める議員グループが存在しており、コロナ禍に対して3月に各グループで消費税減税などを求める最初の提言を行っている。そして、3月30日には減税勢力誕生の合同記者会見するに至り、その模様はメディアでも大きく報道される運びとなった。