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首相官邸の評価が高い理由

 だが一方で、首相官邸の評価は高い。官僚トップの杉田和博官房副長官は最近、茂木敏充外相や西村康稔経済再生相と比べつつ「天才の茂木、努力の西村、人柄の加藤」と漏らした。政治部記者は「安倍政権発足時から一緒に副長官を務めた加藤氏への杉田氏の愛があふれている。一方で、国民や野党には上から目線なのに官邸には媚びへつらっている実態がよく分かる」と笑う。厚労省の評価も散々だ。「いつも官邸目線で我々を責め立てる。省のトップとして官邸に物を言ってくれない。単なる官邸のイエスマンだ」(元幹部)。

 所属する自民党竹下派での人望もいまひとつだ。官房副長官時代に、菅義偉官房長官から「後輩議員と飲み食いしたりして仲間を増やした方がいい」と助言を受けた加藤氏。だが同席したある議員は「とにかく話がつまらなくて、盛り上がらない。結局会食も1回きり」とぼやく。同じ竹下派でも「一緒に飲むと楽しい。二次会のカラオケまで行って盛り上がる」と評される小渕優子元経産相とは天地の差だ。

 危機は政治家の本質をあぶり出す。このまま沈むか。それとも、今後のコロナ対策でリーダーシップを発揮できるか。一時は「ポスト安倍」にも名が上がった加藤氏の正念場は続く。

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