昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

熟年離婚をした男が「自分の過去」に向き合いはじめて…… 「タイガーテール ―ある家族の記憶―」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

台湾中西部の農業地帯。幼い頃に父を亡くし、母と2人で貧しい生活を送っていたピンルイ(リー・ホンチー)は、ハンサムで明るい青年に成長した。ユエンという恋人がいたが、見合いで結婚した別の女性とともに、より良い生活を求めてニューヨークへ移住する。長年にわたる単調な仕事と愛のない結婚生活により、本来の陽気さや思いやりを失ってしまったピンルイ(ツィ・マー)は、子供たちの独立後、妻に離婚を言い渡される。祖国に残した母の葬儀を終え、孤独な老後を見据えた頃に、娘のアンジェラ(クリスティン・コー)の隠された葛藤をぶつけられ、自身の過去に向き合い始める。

〈解説〉

エミー賞受賞のアラン・ヤンの長編初監督作。1950年代の台湾から現代のニューヨークへと時と場所を駆け、世代をまたいで綴るヒューマンドラマ。91分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆前半(台湾での少年時代)が圧倒的にみずみずしく胸にしみる。後半(渡米後)は中華街の成り立ちという別の興味で。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆安定感のある映画だが、ときおりじれったくなる。深さも切れも渋みも、少しずつ足りない。もっとエッジが欲しかった。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆夫婦の歴史や熟年離婚は風景を見るように楽しめた。だが個人的には父親の過去に想いが。亡父の昔を知りたくなった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆台湾の年代記として『幸福路のチー』と併せて観たい。男の悔恨が主軸で、米国文化に憧れた青春期の甘美な描写が際立つ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆揺れる緑の稲穂、古き台湾を想起する煉瓦造りの住居。若き男女の永遠を切り取る過去部分の映像が丁寧に描かれていた。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
Netflix映画『タイガーテール -ある家族の記憶-』独占配信中

INFORMATION

『タイガーテール -ある家族の記憶-』(米)
Netflixにて配信中
https://www.netflix.com/jp/title/80202958

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー