女子テニスの大坂なおみ(22)が再び世界の頂点に上り詰めた。といっても、本業ではなくおカネの話。米経済誌「フォーブス」が発表した昨年6月から1年間の女性アスリート長者番付で、1位に輝いたのだ。
賞金とスポンサー収入を合わせた金額は3740万ドルで、日本円に換算して40億円超。これは2015年に1位だったマリア・シャラポワの2970万ドル(約32億円)を抜き、女性アスリートの歴代最高年収となった。
だが何故、そんなに稼げるのか。テニスに詳しいスポーツライターが解説する。
「内訳の大半はスポンサー収入で、昨年アディダスから大坂を引き抜いたナイキの契約金は実に年間10億円以上。計15社のスポンサーには日清食品や全日空、資生堂など日本企業も多い。テニスは欧米での社会的地位も高く、一流スポンサーが集まりやすいんです」
前年のランキングを見ても上位15人中の12人をテニス選手が占め、歴代1位にもセリーナ・ウィリアムズらが名を連ねてきた。
「ウィンブルドンなどのグランドスラムは男女同時開催で、賞金も同額という好待遇なのです」(同前)
また、大坂自身のキャラクターも大きいという。
「米国人の父と日本人の母を持ち、日本のテニス協会や企業のサポートを受けつつ、米国を拠点に成功を掴んだバックボーンがある。多様性のある出自は“日本仕様”“グローバル仕様”両面での広告戦略を可能にしています」(広告関係者)