昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

A子さんが取材班に明かしていた胸の内

 箕輪氏の動画配信を受け、A子さんに連絡したが「すみません、お話ししたことがすべてです」と取材は断られた。しかし2019年12月にA子さんへ取材した際、彼女はこんな苦しい胸の内を語っている。

「当時、私はそれまであった仕事や新規の仕事を断り、ほとんど無収入の状態で取材と執筆に約2カ月をつぎ込みました。『ライターとして力尽きた』『今度バイトの面接に行くんです』と箕輪さんに弱音を吐いたときには『大丈夫! 俺も見城さんの本(箕輪氏が双葉社在籍時代に担当した見城氏の書籍「たった一人の熱狂」)の時、他の全ての仕事捨てたから!』と励まされたので、貯金を切り崩しながら生活しました。それなのに見城さんからは罵倒され、箕輪さんには最後の最後で切り捨てられ、原稿料すら支払われなかった」

「会社で話してみるね!」

「そんな時、箕輪さんの奥様が連絡をくださった」

 その後、A子さんは精神的に追い詰められていった。

「悲しくて、悔しくて、頭がおかしくなりそうでした。実際、当時は怒りに任せて松浦さんや箕輪さんに怒りのメッセージを何度も送ってしまいました。内容は、自分よがりで酷いものですよ。でも私がどれほどの犠牲を払って、この本に自分を費やしてきたのかをわかってほしかった。もちろん正当な報酬は支払ってほしかったけれど、それよりも誠意のある対応をしてほしかった。でも、箕輪さんから《(原稿料については)会社で話してみるね!》というメッセージが届いたあと、無視され続けました。

 そんな時、箕輪さんの奥様が連絡をくださったのです。2017年2月19日だったと思います。奥様は当初、私と箕輪さんの関係に疑念を持たれていたようです。とはいえその後とても丁寧にやりとりしてくださって、私の身の上に起きたことについて親身になって聞いてくださいました。本当にありがたく、慰められました」

 A子さんは何度もこのトラブルを忘れようとした。しかし度々フラッシュバックに悩まされ、昨年末にFacebookに松浦氏や箕輪氏への批判を投稿し始めたのだ。それを取材班が見かけて取材を申し込んだことで、A子さんはすべてを告発するに至った。

A子さんが昨年末に連続公開したFacebook投稿

「いままでどれだけ声を上げても、誰にも聞き入れてもらえませんでした。相手は大手芸能事務所の社長と有名編集者ですから、一介のライターが批判したところで“狂っている”と一蹴されて終わりです。だから(記者に)声をかけていただけて本当によかった。セクハラも罵倒も原稿料未払いも、怒っていいことなんですよね? それが分かって、やっと少し救われた思いです」

箕輪氏も幻冬舎も「不適切な発言」と回答

 箕輪氏ならびに幻冬舎に対して、事実確認および箕輪氏が配信した動画への見解について文書で質問したところ、両者は次のように回答した。

「会員に向けた限定配信の場であったこともございますが、不適切な発言であると反省しております」(箕輪氏)

「会員に向けた限定配信の場であったこともございますが、不適切な発言であると考えております」(幻冬舎)

 また、A子さんが「各所で金銭を巡り裁判をされている」という発言について、箕輪氏は「A子さん自身のSNSでの発言を根拠にしております」とした。

 A子さんはSNSで以前のパートナーと子供の養育費を巡り話し合いが続いており、法的手段をとると明かしているが、これをもって「各所で金銭を巡り裁判をされている」とするのは誇張がすぎるのではないだろうか。

 5月30日(土)21時から放送の「文春オンラインTVスペシャル」では、本件について取材担当記者が詳しく解説し、箕輪氏が《何がセクハラだよボケ。あいつが一番キチガイじゃねえか》《俺は反省してないです。ふざけんなバーカ》などと発言したライブ配信動画の一部を公開する。

この記事の写真(37枚)

+全表示

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー