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「黒い点が……」孫正義マスクが不良品続出で回収・検品

 ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長(62)が始めたマスクの供給事業で、商品の一部に汚れがあり、回収していたことが、「週刊文春」の取材で分かった。

 孫会長は4月11日、中国のBYD社と提携し、専用の製造ラインを設立したと発表。医療用高機能マスクを1億枚、一般用サージカルマスクを2億枚と月産3億枚製造して、5月から納品すると告知した。そして5月下旬から、イオンなどのスーパーやドラッグストアなどで販売が始まった。販売価格は1箱50枚入りで税込3278円だった。

 マスクを販売したスーパーの店員が明かす。

「初回に入ってきたBYD社のサージカルマスクに黒い点のようなものがあり、5月末、回収された。返金対応をした店もあると聞いています」

©共同通信社

 不良品の発覚を受けて、SBGの社員や取引先の社員は茨城県守谷市にある物流倉庫で、マスクの検品作業を行ったという。

「5月31日、会社から言われて、倉庫へ行きました。社員だけでなく、本部長やアルバイトもいて、午前中から夜までずっと検品作業をやらされたのです」(ソフトバンク社員)

 実際に検品作業にあたった派遣スタッフはこう証言した。

「現場責任者からは『マスクに汚れやゴミがないか、折れがないかを確認してほしい。自分が買うとして嫌なものは除けてほしい』と言われました。検品したら、ゴミや埃以外にもまつげと思しきものも。私が確認した分では3割が不良品でした」

中国にあるBYD社のマスク工場(YouTubeより)

 孫正義氏はマスクの製造元であるBYDを「世界最大のマスクメーカー」と強調するが、BYDはもともと電池や電気自動車のメーカーで、マスク製造を始めたのは今年2月からだった。

 SBGに確認したところ、個別の質問には答えずに「不良品等については製造メーカーであるBYDにて回収、良品に交換するなどの対応をしています」と回答した。

 BYDジャパンは回収の事実を認め、「(品質不良の状況については)工程時に付着した埃が大多数となります。カビが付着していた事例はございません。また、埃の成分分析をした結果、人体に悪影響を及ぼす物質は検出されませんでした」と回答した。

50枚入りの1箱は税込3278円 ©文藝春秋

 孫氏は今年3月、簡易PCR検査を無償で提供したいと宣言したが、医療崩壊につながるなどの批判が殺到してすぐ撤回しており、マスクの供給でも躓いた形だ。

 6月11日(木)発売の「週刊文春」では、SBGのマスク事業の詳細や検品にあたる現場の混乱などについて詳報する。

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