〈あらすじ〉
19世紀、南北戦争時代のマサチューセッツ州ボストン。マーチ家の長女メグ(エマ・ワトソン)は愛する人との結婚を望み、次女ジョー(シアーシャ・ローナン)は小説家として自立を目指し、三女ベス(エリザ・スカンレン)は音楽を愛し、四女エイミー(フローレンス・ピュー)はお金持ちを夢見ながら、輝かしい少女時代を過ごしていた。女性が表現者として認められることも、経済的に自立することも困難だったこの時代に、ジョーは幼馴染みのローリー(ティモシー・シャラメ)からのプロポーズを拒絶し、夢を実現するためにニューヨークに拠点を移す。ある日、ベスの病状が悪化したという報せが届き、ジョーは帰郷を決意する。
〈解説〉
ルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』を新たな視点で実写化。監督・脚本は『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ。第92回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、助演女優賞など6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞。135分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆注目の女性監督とS・ローナンのコンビネーションで、軽快に。ちゃっかりしたエイミー役のF・ピューも見応えあり。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆昔ながらのよしなしごとを丁寧に描きつつ、思い切りのよい溌剌さを急所で投入する。S・ローナンとF・ピューが強い。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★結婚に課された女の人生が姉妹の恋愛観やジョーの譲れない自我とで鮮やかに浮き上がる。「若草物語」より断然面白い。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆クラシックを愛しながら保守には陥らず。時代への確かな距離感と機知に富んだ想像力。名作のモダンな再構築として優秀。
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洞口依子(女優)
★★★★☆ガーウィグ×シアーシャ(少女時代の終焉を物語る名台詞と共に)コンビの最高作。新鮮な光放つピュー、衣裳に星。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(米)
6月12日(金)より全国順次ロードショー
https://www.storyofmylife.jp/
